シャンタル・ムフのラディカル・デモクラシーについて

今更ながら『政治的なるものの再興』と『民主主義の逆説』を読んで、最初は面白いなぁと思っていたんだけれども、やっぱりいまいちかなぁ・・・確かに、カール・シュミットの自由主義批判を引用しつつ、自由民主主義体制に刻印されている敵対性とそれに伴う…

大型自動二輪免許を取りにいくお( ^ω^)

自分の父親の時代なんかは、免許試験場にくそ難しい一発試験を受けに行かないと取得できなかった大型自動二輪免許だけど、時代は変わり、今は10万程のお金を払って教習を受ければ誰でも免許を取得できるようになった*1。まあ、この免許制度の改正の裏には、…

出撃

8月25日(土)。時刻は午前1:00.今から出発するお( ^ω^)この時間の気温から鑑みるに、今日は暑さとの戦いになりそうだ・・・

2012年夏帰省計画

今回は、25〜26日のゼミに間に合うように帰福するために、男のロマン、東京〜九州高速道路一気走りに挑戦するお( ^ω^)*1(1)シナリオ24日(金)は定時ダッシュ。恐らく寮に着くのは19:00前くらいなので、速攻で風呂に入って飯を食って、20:00には就…

GWもまた、

ぶーんと飲んでくれた方、ありがとうだお( ^ω^)自分は、5日の朝一に出発して、その日は京都のビジネスホテルに宿泊。翌日にTSUDANUMAゲットーへと帰着する予定です。往路は新東名を走っている時にパンクしたこともあって、あまり寄り道できなかったんで…

バイクを駆る全ての人々へ

「我々は、バイクの危険性を考える」 http://bikedanger.blog81.fc2.com/去年1年間立ちゴケも含めて無事故だったので完全に緩んでたけど、やっぱり安全運転は大事だよなぁ・・・そして、どれだけ気をつけても防げない事故があるし、その結果として最悪な結末…

酒井隆史(2001)『自由論 現在性の系譜学』青土社

自由論―現在性の系譜学作者: 酒井隆史出版社/メーカー: 青土社発売日: 2001/06/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (37件) を見る※2009年11月23日のエントリーで酒井隆史について「このブログでも書評を書いた」と書いていまし…

森政稔(2008)『変貌する民主主義』ちくま新書

変貌する民主主義 (ちくま新書)作者: 森政稔出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/05/01メディア: 新書購入: 10人 クリック: 123回この商品を含むブログ (67件) を見る 本書では現代の一見退屈に見える民主主義の実際の背後に、じつはそれを変える思想の次…

サラ・ミルズ(2006)『ミシェル・フーコー』酒井隆史訳,青土社

ミシェル・フーコー (シリーズ現代思想ガイドブック)作者: サラミルズ,Sara Mills,酒井隆史出版社/メーカー: 青土社発売日: 2006/08/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見る※しばらく放ってましたが、久しぶりの更新…

萱野稔人(2005)『国家とはなにか』以文社

『国家とはなにか』作者: 萱野稔人出版社/メーカー: 以文社発売日: 2005/06/17メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 142回この商品を含むブログ (118件) を見る 雇用のフレキシブル化がさけばれ、失業者は――やむをえないものとして――なかば放置される。財政…

フーコーの生権力とネグリの生権力

「ネグリは〈生権力〉と〈生政治〉という近年の鍵概念をフーコーに負っている。しかしその事実を超えたところで、これら二概念の意味がネグリとフーコーで大きく異なっていることはそれほど知られていない」*1と指摘する箱田徹は、両者の生権力論の違いにつ…

齋藤純一(2008)『政治と複数性 民主的な公共性にむけて』岩波書店

政治と複数性―民主的な公共性にむけて作者: 齋藤純一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/08/28メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 72回この商品を含むブログ (32件) を見る 私は、政治的生活にこそ生の本質的な意味があるという、多分にアリストテレス…

ミシェル・フーコー(2007)『社会は防衛しなければならない』石田英敬訳,筑摩書房

ミシェル・フーコー講義集成〈6〉社会は防衛しなければならない (コレージュ・ド・フランス講義1975-76)作者: ミシェルフーコー,Michel Foucault,石田英敬,小野正嗣出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/08/01メディア: 単行本 クリック: 36回この商品を含…

「語りえぬもの」の抑圧

「語りえぬもの」を抑圧するという議論はしばしばなされてきた。たとえば、「語りえぬもの」としてのサバルタンを西欧言語が代弁・表象するという図式の暴力性を暴露したサイードの「オリエンタリズム」はその典型だ。しかし、ここでは「語りえぬもの」が我…

これが「正しい」戦争というものか!さあ、もう一度!(ボム)

マイケル・ウォルツァー(2008)『戦争を論ずる―正戦のモラル・リアリティ』駒村圭吾他訳,風行社より。 私たちはみな、戦争を論ずるべきであり、民主主義国家に生きる市民にとってそれは政治的責務(political obligation)にほかならない、この本で私が主張し…

難民問題に関する先行研究批判(2)

本屋でふと見かけた萱野稔人の『国家とはなにか』の一節より(因みに、この本、久々に「衝動買い」してしまいました(苦笑))。 国民国家批判が正当にも指摘するように、国民国家の形態は近代をつうじて形成されてきたものであるならば、それ以前には国民的…

「ハイパー近代」の試金石としてのチベット

土佐弘之(2008)「方法としてのチベット」『現代思想』第36巻第9号,24-32頁より。 経済的な側面に限って言えば、既に、「西洋をもう一度東洋によって包み直す」動きが見られるという説もある。・・・・・・しかし、最近のネオリベラルな中国資本主義の興隆が示して…

W田君の卒論構想

土曜日にW田君の卒論の構想をちらっと聞いた。文学部英文学科に所属しているW田君は、元々ヘミングウェイや最近流行っているもので言えばポール・オースターなど、アメリカ文学を好んで読んでいたようで、卒論でもヘンリー・ミラーというアメリカ人作家の『…

鋼鉄プリンさんへの応答―杉田俊介『無能力批評』について

無能力批評―労働と生存のエチカ作者: 杉田俊介出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2008/05/01メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 258回この商品を含むブログ (43件) を見る杉田俊介(2008)『無能力批評 労働と生存のエチカ』大月書店、実際に読んでみました…

〈帝国〉における難民(1)

土佐弘之のとある論文から。 難民は、主権国家の排除項というより、『長い二一世紀』システムの中心部ないし(ポストモダン的)《帝国》の排除項といった性格を持つようになってきている。国内避難民の現象に看守できるように、先進資本主義諸国の脱福祉化に…

チェックしたい文献(1)

Michael Dillion,"The Scandal of the Refugee: Some Reflection on the "Inter" of Intaernational Relations and Continental Thought",in Moral Spaces:Rethinking Ethics and World Politics. edited by David Campbell and Michael Shapiro. Minneapoli…

伊豫谷登士翁(2002)『グローバリゼーションとは何か』平凡社新書 に関するメモ

目についたところをとりあえずメモる(笑)。 グローバル資本が創りだしてきたのは主権あるいは統治の新しい形態です。これまで主権は、もっぱら国家に集約されてきました。しかし越境する企業活動は、国家のさまざまな主権行為を越えて稼動することを可能と…

6月前半(1、〜2週)に読む本

最近、2つゼミに出てることもあって、中々思うように読書が進まなくなっているので、ここに読書予定を記すことによってペースを掴めたら良いなぁ・・・という希望的観測に基づいた試みです(苦笑)。 カール・シュミット(2000)『政治神学』田中浩他訳,未来社(…

話はソレルけど・・・

[rakuten:book:12132309:detail][rakuten:book:10436059:detail]カール・シュミット(1923)「現代議会主義の精神史的地位」長尾龍一編『カール・シュミット著作集』慈学社出版,53-118頁より。 ソレルにとって行動とヒロイズムへの資質、あらゆる世界史的活動…

今後の方針

土曜日の論文構想発表会で、「難民に関する先行研究が上手いこと集まらない」といったことを先生に言ったら、「岡野八代」「岡真理」あたりを読んでみると良いよと言われたのですが、さしあたり次のような文献のことを仰っていたのでしょうか?岡野八代(2003…

カール・シュミット(1932)「政治的なものの概念」長尾龍一編『カール・シュミット著作集』慈学社出版,247-311頁

カール・シュミット著作集 (1)作者: カール・シュミット,長尾竜一出版社/メーカー: 慈学社出版発売日: 2007/06メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (8件) を見る 政治的行動と動機がそこに帰着せしめられるところの特殊政治的な区別は友敵…

2008年度O賀ゼミテキスト目録

昨日の話し合いによれば、以下のような本をテキストとして使用することになったっぽいです。 (1)カール・シュミット(2000)『政治的なものの概念』田中浩他訳,未来社 (2)カール・シュミット(2000)『現代議会主義の精神史的地位』稲葉素之訳,みすず書房 (…

フーコーとハイエク

酒井隆史(2001)『自由論 現在性の系譜学』青土社から。 フーコーの議論には言うならば「行為の存在への圧縮・還元」という事態への嫌悪と抵抗が一貫しているように思う。存在の同一性へと行為をすべて放り込んでしまう「戸籍的権力」への抵抗。・・・・・・たとえ…

堤未果(2008)『ルポ貧困大国アメリカ』岩波書店

ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書) [ 堤未果 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 799円 そこ(市場原理の実態)に浮かび上がってくるのは、国境、人種、宗教、性別、年齢などあらゆるカテゴリーを超え…

土佐弘之(2006)『アナーキカル・ガヴァナンス 批判的国際関係論の新展開』御茶の水書房

アナーキカル・ガヴァナンス―批判的国際関係論の新展開作者: 土佐弘之出版社/メーカー: 御茶の水書房発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (7件) を見る 「現実の壁」を補強するイデオロギーとしての現実主義を乗りこえるため…