2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

〈帝国〉の枢密顧問官、サミュエル・ハンチントン(2008/02/01)

噂の「〈帝国〉の枢密顧問官、サミュエル・ハンチントン」を、アントニオ・ネグリ=マイケル・ハート(2004)『マルチチュード(上) 〈帝国〉時代の戦争と民主主義』幾島幸子訳,日本放送出版協会,75-79頁より(笑)。 「・・・今日、政治学者の大部分は、秩序の維…

「恥的思考」のはじまりはじまり

どうもはじめまして。この世界のどっかで大学生をやっているらしいFoucaultlianです(笑)。このブログでは、来るべき来年度の論文執筆に向けての「恥的思考」の軌跡を晒していきます。「恥的思考」というのは、それがこのブログに書かれる時点ではまだまだ…

アガンベンと生殺与奪の権(2)(2007/11/14)

ジョルジョ・アガンベン(2000)『アウシュヴィッツの残りのもの―アルシーヴと証人』上野忠男・廣石正和【訳】,月曜社を読んだので、今日はそのことについて(今月は「アガンベン祭り」です(ボム))。 まず、Amazonにおける本書のレビューを引用してみます。 …

アガンベンと生殺与奪の権(1)(2007/10/19)

今日は、風呂上がってからしばらく読んでた市野川容孝・小森陽一(2007)『難民』岩波書店について、「これ、おかしくねぇ?」って思ったことを書いてみます。 まずは、小森さんが執筆している第Ⅰ部から引用を。 「強制収容所は、先に引用したカール・シュミッ…

死生観の転換から生-権力へ(2007/10/05)

『臨床医学の誕生』を読んでみて、分かったことを書いてみます(全部読んだわけじゃないですよ^^;関係がありそうな「序」と第八章の「屍体解剖」というところだけ読みました)。 いきなりですが、ちょっと引用を。 「人類の恐怖とともに、同じ太古から存…

「死の中へ廃棄する」を検証する(2007/09/20)

「死の中へ廃棄する」という言葉は、市野川さんの著作をはじめとして結構色んな場面で引用されるフーコーの有名なフレーズですが、元々は以下のような文の一部をなすものです。 「死なせるか生きるままにしておくという古い権利に代わって、生きさせるか死の…