2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧
アナーキカル・ガヴァナンス―批判的国際関係論の新展開作者: 土佐弘之出版社/メーカー: 御茶の水書房発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (7件) を見る 「現実の壁」を補強するイデオロギーとしての現実主義を乗りこえるため…
金子勝(1999)『市場』岩波書店より*1。金子は現在の日本の政治的状況について、「社会民主主義が未形成なままニューライト的な市場原理主義が闊歩」*2していると述べ、55年体制における社会党が「平和主義」を強調したがゆえに欧米の社会民主主義政党的な役…
市場 (思考のフロンティア)作者: 金子勝出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1999/10/22メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (12件) を見る 実は、市場の暴走は、人々の生活のもっと奥深いところにまで入り込み、人間のあり方さえ変えてしま…
<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性作者: アントニオ・ネグリ,マイケル・ハート,水嶋一憲,酒井隆史,浜邦彦,吉田俊実出版社/メーカー: 以文社発売日: 2003/01/23メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 94回この商品を含むブログ (110件)…
土佐弘之のとある論文から。 難民は、主権国家の排除項というより、『長い二一世紀』システムの中心部ないし(ポストモダン的)《帝国》の排除項といった性格を持つようになってきている。国内避難民の現象に看守できるように、先進資本主義諸国の脱福祉化に…
Michael Dillion,"The Scandal of the Refugee: Some Reflection on the "Inter" of Intaernational Relations and Continental Thought",in Moral Spaces:Rethinking Ethics and World Politics. edited by David Campbell and Michael Shapiro. Minneapoli…
『フリーターにとって自由とは何か』の著者、杉田俊介のブログ(http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/)から、東浩紀の次のような記事を見つけた。「シンポに向けてのメモ」(http://www.hirokiazuma.com/archives/000361.html)「シンポに向けてのメモ2」…
ネグリ=ハートは、近代性を批判する理論としてのポストモダニズムやポストコロニアリズムについて、次のような指摘をしている。 私たちは、ポストモダニズムとポストコロニアリズムの理論が、いずれは行き詰まるのではないかと疑っている。なぜならそれらは…
これは、僕がI水ゼミの合宿に初めて参加して、築城基地周辺の住民が中心となって行われている座り込み運動を見学した時に、その場で発言を求められて言った言葉です(昨日、U野先輩と飲みながら話をしていて思いだしました(笑))。この発言、今読むだけ…
ヨーロッパ人の〈自己〉同一性は、この弁証法的運動のなかで生み出されるのである*1。ひとたび植民地的主体が絶対的な〈他者〉として構築されるや、今度はそれより高い統一のうちに包摂される(抹消され持ち上げられる)。絶対的な〈他者〉は、もっとも固有…