メモ

シャンタル・ムフのラディカル・デモクラシーについて

今更ながら『政治的なるものの再興』と『民主主義の逆説』を読んで、最初は面白いなぁと思っていたんだけれども、やっぱりいまいちかなぁ・・・確かに、カール・シュミットの自由主義批判を引用しつつ、自由民主主義体制に刻印されている敵対性とそれに伴う…

「ハイパー近代」の試金石としてのチベット

土佐弘之(2008)「方法としてのチベット」『現代思想』第36巻第9号,24-32頁より。 経済的な側面に限って言えば、既に、「西洋をもう一度東洋によって包み直す」動きが見られるという説もある。・・・・・・しかし、最近のネオリベラルな中国資本主義の興隆が示して…

チェックしたい文献(1)

Michael Dillion,"The Scandal of the Refugee: Some Reflection on the "Inter" of Intaernational Relations and Continental Thought",in Moral Spaces:Rethinking Ethics and World Politics. edited by David Campbell and Michael Shapiro. Minneapoli…

伊豫谷登士翁(2002)『グローバリゼーションとは何か』平凡社新書 に関するメモ

目についたところをとりあえずメモる(笑)。 グローバル資本が創りだしてきたのは主権あるいは統治の新しい形態です。これまで主権は、もっぱら国家に集約されてきました。しかし越境する企業活動は、国家のさまざまな主権行為を越えて稼動することを可能と…

6月前半(1、〜2週)に読む本

最近、2つゼミに出てることもあって、中々思うように読書が進まなくなっているので、ここに読書予定を記すことによってペースを掴めたら良いなぁ・・・という希望的観測に基づいた試みです(苦笑)。 カール・シュミット(2000)『政治神学』田中浩他訳,未来社(…

2008年度O賀ゼミテキスト目録

昨日の話し合いによれば、以下のような本をテキストとして使用することになったっぽいです。 (1)カール・シュミット(2000)『政治的なものの概念』田中浩他訳,未来社 (2)カール・シュミット(2000)『現代議会主義の精神史的地位』稲葉素之訳,みすず書房 (…

チェックしたい文献(1)

Michael Dillion,"The Scandal of the Refugee: Some Reflection on the "Inter" of Intaernational Relations and Continental Thought",in Moral Spaces:Rethinking Ethics and World Politics. edited by David Campbell and Michael Shapiro. Minneapoli…

植民地主義と皇民化政策

ヨーロッパ人の〈自己〉同一性は、この弁証法的運動のなかで生み出されるのである*1。ひとたび植民地的主体が絶対的な〈他者〉として構築されるや、今度はそれより高い統一のうちに包摂される(抹消され持ち上げられる)。絶対的な〈他者〉は、もっとも固有…